新月と日食
10月15日の未明に天秤座で新月を迎えました。その時間に外に出てみたら、あいにくの雨で見渡せる空はグレー一色です。今は見えないけれど、雲の向こう側にはたくさんの星があることが少し不思議な感じがしました。日本では全く見られませんが、アメリカの一部やブラジルでは金環日食がみられるようです。日食は、太陽と地球の間に月が入り、太陽─月─地球の順番に一直線に並んだときに起こります。月によって太陽が隠されて見えなくなるのです。
この新月は私たちにどんな影響がありますか？
これまでの古い習慣や当然のように繰り返し行ってきたこと、人間関係でのつながりなどは、新しく書き換えられていきそうです。良くも悪くも自分自身に与えていた力の影響は少なくなってきます。自分自身がリーダーシップをとって、今までの悪循環だと感じていることを断ち切るか、新しい視点で最初のステップに踏み出すかと問われているようです。また【くま】は、自分の陰の部分(権力主義や凶暴性)、心の奥底にある感情(嫉妬や羨望)に注意することを伝えています。【子供】の純真無垢な心、素直な視点で自分の問題を見つめることが必要かもしれません。
おとぎ話ルノルマンカードにこの新月でのテーマを聞いてみました。美女と野獣の一場面が描かれていて〖たとえ痛くても真実を拒まないで〗とメッセージが書かれています。【塔】にはルール、制限、警戒する、古くからの慣習にならうなどの意味もあります。また、物見の塔としての素晴らしい展望を得ることも示しています。高見からの景色は、視野を広げて洞察力を持ち未来の見通しを立てることもできます。
ヴィルヌーブの［美女と野獣］オリジナル版では、主人公ベルは、魔法の宮殿での夜毎の夢で美貌の貴公子に出会います。それが野獣ベットの分身だと気付かないベルは、醜い野獣ベットより美しい貴公子に惹かれていきます。作者のヴィルヌーブは、人間が目に見えるものにとても弱く、それに打ち克つことはとても厳しいこととしてこの物語を描いたと言われています。ものの上辺に惑わされず真実をみることは並大抵のことではないかもしれません。カード(物語)は、私たちにこの厳しい問いを投げかけているいるようです。
今日も未来につながる充実した一日になりますように。