今日のルノルマン・カード こちら

今日のルノルマン・カード

今日はどんな一日になりますか?

最近とても気に入っている〖おとぎ話ルノルマン・カード〗です。おとぎ話をモチーフにしたルノルマン・カードで、ルノルマン・カードの意味を持ちながら一枚一枚にメッセージが書かれています。今日の一枚は【雲】のカードで、❝あきらめないで❞と書かれています。【雲】は状況が移り変わっていくことや混乱した状況を示し、先行きが見えない不確かさを表します。不安、心配、曖昧さなど意味もあるので、雲行きが怪しい時は一旦立ち止まり雲の流れを見て状況判断をしっかりする必要がありそうですね。

グリム童話 シンデレラ ❝あきらめないで

グリム童話〚シンデレラ〛=和名〚灰かぶり姫〛

〚シンデレラ〛と言えば、ディズニーのアニメ映画に出てくる魔法やガラスの靴、カボチャの馬車をイメージしますが、グリム童話の[灰かぶり姫]を読んでみると、そこには魔法もガラスの靴も出てきません。継母と二人の姉にいじめられてもひたすら耐える従順でか弱い受け身な娘ではなく、賢くて積極的に自己主張をし、自分の人生を自分で切り開いていくような強い娘が描かれていました。簡単にあらすじをまとめてみます。

ある金持ちの男の妻が、病気で先が長くないことを悟り、一人娘に言いました。「いつまでも信心深くいい子でいるのですよ。神様はいつでもあなたを助けて下さるし、お母さんもあなたのそばから離れませんからね。」少女は母親のお墓に行くことを欠かさず、母の言葉を守って信心深く善良でした。やがて父親は二度目の妻を迎え、娘を二人連れてきました。娘たちは顔はきれいで色白でしたが、心は醜く真っ黒でした。二人の姉は、少女を台所に連れていき、朝から晩までこき使いました。少女はいつもほこりまみれで汚かったので「灰かぶり姫」と名を付けました。ある日、父親が大市(定期市場)に行くことになり、娘たちに土産は何がよいか尋ねます。二人の姉はきれいな洋服や宝石をねだります。すると父親は「ところで灰かぶり姫は何がほしい?」と尋ねます。(父親が灰かぶり姫って呼んでる…)「わたくしは、お父さまが帰り道で最初に突き当たった小枝を持っ帰ってきてほしいです」と答えます。こうして父親は、二人の姉に洋服や宝石を買い、灰かぶり姫には、帰り道で最初に帽子に当たったハシバミの枝をやりました。灰だらけ姫はお礼を言うと、母のお墓に行き、その上に小枝を植えました。灰だらけ姫が流した涙は小枝に落ちて、小枝はぐんぐん成長し立派な木になりました。灰かぶり姫は毎日お祈りをすると、木の上に白い小鳥が飛んできて、望みのものを投げ落としてくれるのでした。

その頃、その国の王様が、王子の花嫁を選ぶための舞踏会を開くことになりました。国中の美しい少女たちが招かれていたので、灰だらけ姫も継母に、舞踏会に連れて行ってもらえるように何度も頼みました。継母は「灰の中に落とした豆をきれいに拾い上げたら連れて行ってやる」と言います。灰かぶり姫は「世界中の小鳥さん、早く来て手伝ってちょうだい」と鳥たちに頼みます。鳥たちは豆をきれいに拾いあげてくれましたが、継母は灰だらけ姫を舞踏会には連れて行ってはくれませんでした。一人残った灰かぶり姫は、母のお墓に行き、金と銀の服と靴を下さいと大声で頼みました。小鳥が灰かぶり姫の上に落としてくれた洋服と靴を身につけて、大急ぎで舞踏会に行きました。金糸の服をまとった灰かぶり姫はとても美しく、王子の目に留まり、ずっと一緒に踊り続けました。3日間続いた舞踏会でしたが、美しい灰かぶり姫がどこのお姫様か知ることが出来なかった王子様は、階段にピッチ(昔使われていた木材塗料)を塗付け、靴が脱げるように図りごとをしました。灰かぶり姫が急いで帰ろうとした時に、左の金の靴が床に引っ付いて離れなくなってしまいました。

翌日、王子は靴を持って家にやって来て言いました。「この金の靴とぴったり合う足を持っている人と結婚します。」まず、姉が試してみましたが親指が大きすぎて履けません。それを見て母親は小刀を出して「親指を切り落としておしまいよ。お妃になったら歩く必要はないんだから。」姉は指を切り落として無理矢理に足を突っ込み王子の前に出ました。それを見た王子は、花嫁として姉を連れてお城へ向かおうとします。お城へ行くのには、お墓の前を通らなくてはなりません。ハシバミの木に止まっていた二羽の小鳥が「あんなに血が出ている!靴は小さすぎる!本当の花嫁は家にいる!」王子が足に目をやると血がわきだしていました。急いで引き返すと、妹に靴を履かすよう迫ります。妹は 、親指は入りましたがかかとが大きすぎて履けません。すると母親は小刀を差出し「かかとを削っておしまい。お妃になったら歩く必要はないんだから。」と言いました。妹はかかとを削り落とし、痛みを堪えて靴を履き、王子の前に出ました。王子は、妹を花嫁として馬に乗せお城へと向かいます。また、お墓の前を通ると、ハシバミの木にとまった二羽の小鳥が、靴の中に血が出ていると大声で言いました。気付いた王子は家に引き返して、ようやく灰かぶり姫を見つけて花嫁として城に連れ帰りました。二羽の小鳥は灰かぶり姫の肩にとまりずっと離れませんでした。

王子との結婚式を挙げるとき、二人の姉は幸福にあやかろうとやってきましたが、二羽の小鳥が飛んできて、姉たちの目をつつきだしてしまいました。二人の姉は、自分たちの意地悪と嘘つきの罰として、一生目が見えないまま過ごさなくてはなりませんでした。

物語に出てくるハシバミの木は、ヨーロッパでは古くから親しまれていて、知恵の象徴とされているそうです。父親からの土産は何がよいかと尋ねられた時、姉たちは高価な洋服や宝石をねだった一方で、灰かぶり姫は「父親に最初に当たった小枝」を折ってきてと頼みます。やがて、このハシバミの木にやってくる白い小鳥によって願いが叶えられていく様子は、誰かに何かをやってもらう魔法ではなく、主人公の知恵や、自分自身で道を切り拓いていく意志の強さを感じます。

今日も未来につながる充実した一日なりますように。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次